私がPTSDになったきっかけについて:②
*注意:今回の記事はかなり重く、性的な内容になっています。女性の方は気をつけて読んで下さい。
・大学3年生の時
私が大学3年生になった時でした。当時、とある会社でアルバイトをしていた私は、社員さんから夜、こんな事を言われました。
「いつ、童貞(性体験のない男子)を卒業するん?」
私は流そうと、「いつか出来ると思います。」 と返しました。そのとき、もう一人の社員さんから、
「それなら、今日卒業すればいい。近くに風俗あるし、そこならできるから。」
それがきっかけでした。社員さんたちはそのまま私を風俗店へと連れて行きました。
正直、行きたくはなかったです。けれども、私は逆らえませんでした。
その理由は、前回のようないじめがあって以来私はすっかり卑屈になり、断って虐められることだけは避けたくて、ノーと言うことが怖くなっていたからです。
せめて、お金くらいは出してくれるのかと思いました。しかし、社員さんたちは、
「童貞は自分で金出すの」
と、言って結局自分で全てを出すことになりました。しかも、もう一人の社員さんの一言が、
「彼女がご飯作ってるから帰る。動画にして送って。」
私の心を大きくえぐりました。彼女の出来たことのない僕はこんな形で風俗へ行かされ、しかも動画にしなければいけないなんて。
そのときの社員さんの私を馬鹿にした表情は今でも忘れられないものです。
そして、私は社員さん・他のアルバイトの人たちへ向けて「童貞卒業メッセージ」を動画にして撮られることになってしまいました。
そのメッセージの中で私は、いつどこで卒業するのかを言い、ほのかな恋心を持っていた同じアルバイトの女の子に告白をしました。
告白はやけっぱちでした。
買わされた赤マムシドリンクを飲み、風俗街の中へ。
たくさんの客引きがいましたが、社員さんの一人がかわいい感じの女の子のいるお店を見つけるとそのまま、私をそこへと放り込みました。
この時、すごくおなかが痛かったのは覚えています。
こうして私は、人生で始めてのセックスをすることになりました。
女の子は、僕が初めてだと知ると
「ごめんなさい。」
と、謝らせてしまいました。彼女のせいじゃないのに。
一緒に服を脱いで、シャワーをしても何も楽しくなく、どこか女の子の出す声さえ人ごとのように思っていました。自分は、心の中で
「セックスって、こんなもんなのか」
女の子は、頑張ってくれました。反応のない僕をどうにかして元気にしようとローションを使ってくれたり、なめてくれたりして、なんとかこの時間を過ごすことが出来ました。
全てが終わった後、私は相手の女の子に、「ありがとう」とだけ伝えました。
この時、少しだけ抱き合って、キスをしてお互いの暖かさを感じたときだけ、少し心が和みました。
店を出て、ニヤニヤした社員さんに、私はこういわれました。
「卒業終了記念ビデオ撮影とお店でのプレイ報告よろしく。」 と。
私はもう何も感じず、ビデオ撮影をし、プレイ内容をラインに書きました。
ビデオでは、橋の上から大声で好きな女の子への卒業メッセージを、ラインでは自分がどんなサービスを女の子にしてもらったのかを。
もう、そのときは言われるがままでいいとさえ思っていました。そして、不思議とハイな気持ちだったのを覚えています。
こうして、私の初体験は終わったのです。
・ あとがき
それからしばらくして、私の心は怒りと落胆と失望でいっぱいになりました。高校・大学とこんな経験をして、どこか汚れてしまったような私に恋愛をする資格はないとさえ思い、紹介で仲良くなった女の子とも結局付き合えず、逃げてしまいました。そして、社員さんたちに卒業しても素人童貞と笑われるようになってしまったのです。そして、何とかしたいと思い、恋愛に対する自分の中で積み上がっていたコンプレックスと焦りが強くなっていきました。
長文におつきあいいただき、ありがとうございました。